秋月黒田城主のつぶやき

ほんわか、明るく、楽しく、でも凛と生きるための応援歌

2024年第1回黒田塾セミナー開講しました!「日本のよき面影~秋月黒田と武士道・鎧揃えを振り返る~」

皆さん、こんにちは!


大変ご無沙汰をしてしまいました。
これからはできる限りここでの発信も再開していきたいと考えています。よろしくお願いします。

 

新年度、色々な区切りの時期であるこの頃、皆さんは何を思い、何を考え、日々お過ごしですか?

 

私どもは、昨日4月20日(土)に、虎ノ門霞が関ビルにある旧華族会館霞会館で講演会を行ないました。その演題が今回のメルマガの題として書いたものでして、講演会には20数名の方にお越しいただきました。そして講演会の後、霞会館内の食堂にて食事会も行ました。なかなか普通では立ち入ることのできない場所での講演会と和気あいあいとした食事会、楽しんでいただけたように思いました。

 

講演会では、大きく「ふるさと・拠り所」と「武士道」をテーマにお話をしましたが、特に「ふるさと」の部分では、我々のふるさとである秋月(福岡県朝倉市秋月)について、黒田家の歴史のご紹介とともに、地元の名産品として有名な葛(くず)、川茸(かわたけ)そして和紙についての紹介も行いました。

 

そういえば、つい先日、NHKの『ファミリーヒストリー』という番組に、卓球の元日本代表の石川佳純さんのお母様のご祖先が、我が秋月藩で多大な活躍をしていただいた方であったとの紹介がありました。この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。人のご縁とはとても不思議なものですね。

 

講演会での話に戻りますが、歴史のあるこれらの名産品を貴重な価値あるものとして地元で維持、発展されていらっしゃる方々3名にも登場していただき、紹介もしていただきました。このような地元の名産品などのご紹介はこれからもどんどん発信していきたいと思っています。

 

地元秋月と東京の会場とをオンライン(Zoom)でつなぎ、肉声、表情も交えての3人のお話はとても臨場感かつ親近感ある雰囲気があったように思います。我々としては初めての試みでしたが、今後もふるさととつないでの活動をさらに発展させてやっていきたいと思いました。

 

講演会では参加者の皆さんにグループに分かれていただき、グループ内でお話をしていただく形にしました。東京や関東圏の方もいれば、それら以外の九州、新潟、大分などそれぞれの「ふるさと」の想いを語っていただきました。中には幼少期に過ごしたアメリカでの思い出が強い、そこにふるさとのような思いがあるといったお話であったり、旅行や旅でいったところに思いや感慨を感じるといったような紹介もありました。

 

「ふるさと」と言えば、まずは日本の原風景ではないですが、山であったり、川であったり、美しい風景などと結び付くことが多いように思いますが、ニューヨークの高層ビルを見ると落ち着く、良いなって思えるというようなお話もあり、必ずしも日本のいわゆる「原風景」のようなものとも限らないなという風にも思いました。

 

もともと、講演会の中では、自分にとっての「ふるさと」、あるいは「拠り所」という言い方でお話をし、皆さんにも問いかけを行なったのですが、「ふるさと」が持つ意味や価値はどんなものなのか、あらためて考えてみたいと思ったのがこのテーマ設定の理由なのですね。

 

最近の世の中、世界は、従来以上に不透明な、激動の時代の中にあるように思いますし、価値観もゆらゆらと揺れて変化していっているように感じます。こういったこと自体はおそらくどの時代にもある、あったようには思うのですが、近年は特に強まっているのではないかと思うのです。

 

そういった中で、我々は何か「寄って立つ」ところや場所のようなものがあれば、不安な気持ちがすこしは和らぐのではないか、だからそういったものを考えてみることで、自分を強く持てる、少なくとも不安な時間を少なくしていけるヒントが得られるのではないかと思っているのです。

 

秋月の地元の方から、「ふるさととは『変わらないもの』」というお話をいただいたのが個人的にはとても印象的でした。

 

時代的には「変わる」ことが求められていますし、そういった観点でのお話の流れが多いように思いますが、そういう時代や環境だからこそ「変わらないもの」を知っている、理解している人が持つ強さや芯の強さを感じましたし、さらには穏やかで豊かな時間を過ごせていらっしゃるのではないかと思いました。

 

ありきたりの点ではありますが、物質的な豊かさや華やかさ、エンターテインメントの豊富さ、便利で効率的な環境に住んでいると、日本はもっともっと奥深く、多様であるということを見逃してしまいます。

 

私自身、秋月に20年以上前あたりから年に最低2回、春・秋には必ず帰っていましたし、多い時には月に1度は帰るような生活になっています。さらにはご縁も重なり山口県美祢市の方に古民家を持つようになって、特に「日本の地方の持つ美しさ」「人々の優しさ」に触れる機会がたくさんあります。

 

東京にいると気づかない、気づけない、「時の流れの優雅さ」や日本というこの素晴らしい国を地方が支えているという強い実感を持つにいたるようになりました。これこそ、地「宝」(ちほう=地のたから)だ!と思います。

 

こういったことを多くの人に伝えたい。この素晴らしい日本の優しさ、自然や人々の優しさと多様性が、実は日本の「強さ」でもあり、これが国際社会での日本が果たす役割や貢献の源泉となるのではないか。私の今の活動や発想のモチベーションや想いはそこにあります。

 

というようなことを考えていると、一日、一日を大切に生きていきたいなと強く思います。そして、また皆さんとの出会いを楽しみにしていきたいと思ったこの週末でした。

 

今回は第1回目のセミナーでしたが、第2回目から第5回目まで、秋月現地での体験ツアーなどを含めて、日本の良さ、日本が持つ豊かで多様性に基づいた平和への貢献を世界にもアピールできるのではないか、といった問題意識についても、発信していきます。

 

ダイアログK合同会社という会社でもイベントのご紹介をしていきますので、引き続きよろしくお願いします。(ダイアログK合同会社 (dialogue-k.co.jp)