秋月黒田城主のつぶやき

ほんわか、明るく、楽しく、でも凛と生きるための応援歌

コロナウィルスー人類の叡智と心穏やかな日々を過ごす

皆さま、こんにちは。

 

最近の気候の変化、花粉症の始まりなどから、世の騒動とは関わりなく、季節の移り変わりは、何の途切れもばたばたもなく、粛々と進んでいるのだなと実感します。街を見渡してみても、桜の開花、蕾の膨らみからもそれらを伺い知ることができます。

 

コロナウィルスに関連して様々な騒動、企業や人々の行動への影響、株価への影響などが毎日のように報道されています。もちろん、単純なことではないことは承知の上で、手洗い、うがい、マスクなど、自分たちでできることはするという意識が大切なのでしょう。また、危機管理の基本原則ですが、「いてはならない場所、時間帯にいないこと、近づかないこと」という基本動作も踏まえる必要があるかと思います。

 

コロナウィルスの騒動が取り沙汰されるようになってから思い出されることがあります。秋月黒田藩の藩医であった緒方春朔が、天然痘に対する予防接種である人痘種痘法という方法を1790年、我が国で初めて成功させ、全国に広めた、ということです。この方法は、別に有名なジェンナーの牛痘種痘法とは異なる手法のようですが、緒方春朔の成功はこのジェンナーの成功より6年早いということで、その偉業が称えられています。天然痘は紀元前より、伝染力が強く死に至る疫病として人々から恐れられていたようですが、緒方春朔、ジェンナーを始めとした人類の叡智により、種痘の普及で発生数は減少し、WHOが1980年5月に世界根絶宣言を行なっています。

 

人類の歴史を振り返ってみる余裕は、気ぜわしい日常ではなかなか持てないかもしれません。ただ、株価、バブルもそうですし、ウィルスの話も、歴史は人ごとでもあり、繰り返すものですね。悪い局面もあれば、緒方春朔のような叡智が出て、解決策の提示があり、良い局面に流れていく。社会が複雑にもなり、管理面で色々な思惑等あり、悪意を持った人物、グループなども現れても、人類の賢い叡智にも期待しつつ、桜の美しさ、儚さを愛でる、穏やかな心持ちで日々を過ごしていきたいものです。