秋月黒田城主のつぶやき

ほんわか、明るく、楽しく、でも凛と生きるための応援歌

テキストによるストーリー、物語の醍醐味

皆さま、暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

日本の各地で災害の被害に遭われていることが最近毎日のように報道されていますが、くれぐれもお気をつけください。

 

黒田官兵衛(如水)が残した水五訓にも表現されているように、日本人と水との関係は様々な様相を呈し、人々の味方になることもあれば、荒れ狂う敵のような存在であることもありました。最近我々が直面している苦難は、昔と違って、科学技術の進歩があると考えられている現在においてもコントロールできない自然界のものがあることを雄弁に物語っていると思います。

 

最近何とはなく手にとって読み出した本に、日本では雑誌も本も、「物語」ではなく「情報」を扱うメディアになってしまった、あらゆるメディアがひたすらカタログ化の一途を辿ってしまった、との一節があるのが印象的でした。

 

我々は「情報化の時代」に生きていると言われ、さも進歩したと言われる環境において、効率、生産性の高い、低いに囚われすぎている時代の中で、働き方がどうこうと議論されています。

 

イヤホンやインターネットの文字列、記号、情報から一寸距離を取ってみて、静かな環境で、昔の人は遠方の友をどう想っていたのか、合戦の相手の動きをどう洞察していたのか、今では想像さえ難しくなっていることに思いを致し、それでもちょっとした物語やストーリーを作ってみる作業は、頭の過熱を冷ましてくれるかもしれません。